
ジュニアNISA、何を準備したら良いか分からない!

SBI証券で始める注意点はある?
『子供が居るなら、2024年で廃止が決まったジュニアNISAを利用したらお得だよ!』という話、よく耳にしませんか?
私もその話を聞いて、2022年に娘のジュニアNISAをSBI証券で開設した一人です。ただ、ジュニアNISAの開設・購入にすごく手間取りました。
「え、娘の銀行口座を登録?」
「住民票を取りに行かないと!?」
「開設できたけど入金ができない!!」
開設方法をよく調べず、「SBI証券に登録しさえすればよいだろう」と思っていたら、次々問題が発生して、あれよあれよと時は過ぎ去り、途中で資産運用する気も失いかけ…。
結果、開設をしようと決意してから実際に投資を始めるまでに3ヶ月もかかってしまいました。

時間かかりすぎた…
今回は私のような、SBI証券でジュニアNISAを始めたいけど上手くいかないという方や始める手順をきちんと知りたいという方に向けて、私が実際にSBI証券でジュニアNISAを開設した流れを説明します。
また、贈与税やジュニアNISA廃止後の資産をどうするかなど、運用する上で知っておくべき内容にも簡単に触れたいと思います。

入金や銘柄の購入など、実際の資産運用に関しては、長くなるのでまた別記事に書くよ!
ジュニアNISAを開設して、子供の資産を積立てて、少しでも教育費や将来の資産形成について考えましょう!
- SBI証券でジュニアNISAを始める手順
- ジュニアNISAが廃止された後はどうすればいい?
- 子への投資には贈与税がかかる?
SBI証券でジュニアNISAを開設するやり方
SBI証券でジュニアNISAを開設するために、次の4ステップをクリアしましょう。
- SBI証券で親の口座を開設
- 子供名義の銀行口座を準備
- ジュニアNISA開設に必要な書類を準備
- SBI証券でジュニアNISA口座を開設

3・4は同時に進めていけるよ!
SBI証券で親の口座を開設
子供名義の口座を開設するには、まず、親の口座を開設する必要があります。
ちなみに、未成年口座と親権者の口座を同時に開設することはできません。

既にSBI証券の口座を持っている方は、次のステップに進んでね!
私は、自分の資産運用(積立NISA)は楽天で行なっていたので、今回新たにSBI証券の口座を開設しました。
インターネットからの開設手続きであれば、最短翌日営業日から取引を開始できます。
開設に必要なものは、メールアドレスと確認書類です。確認書類は手続き方法によって異なります。以下を参考に準備してください。
- スマートフォンのカメラで撮影し、
提出する場合 - ・マイナンバーカード
または
・通知カードと運転免許証
- それ以外(郵送など)の場合
- ・マイナンバーカードと本人確認書類
または
・通知カードと本人確認書類2点 - ※有効な本人確認書類は以下になります。
運転免許証、運転経歴証明書、住民基本台帳カード(写真付き)、日本国パスポート、住民票の写し、各種健康保険証、印鑑証明書
詳しい口座開設の流れは、以下のリンクを参考にしてください。
基本的には、言われた通り進んでいけば問題なく口座を開設することができると思います。

メールでも丁寧な手順説明があって、私は問題なく開設できたよ!
子供名義の銀行口座を準備
未成年口座の開設には、本人(未成年者)名義の銀行口座の登録が必要になります。
また、ジュニアNISA開設後に商品を購入する際のお金の振込も本人名義の銀行からしかできないので、事前に準備しておきましょう。

入金は、親の銀行口座やクレジットカードからはできないよ!
私は、子供名義の地方銀行口座を持っていましたが、今回新たに楽天銀行口座を開設しました。
楽天銀行にした理由は以下の4点です。
- 親が楽天銀行口座を持っている
- SBI証券への入金が容易
- アプリで簡単に開設手続きが可能
- 開設に必要な本人確認書類が保険証と母子手帳でOK

子供の本人確認書類が保険証と母子手帳で良かったから、その場ですぐに開設できて良かったよ
ジュニアNISA開設に必要な本人確認書類を準備
開設に必要な書類は家族構成によって必要な書類が異なるので、事前に確認し、準備しておきましょう。
ちなみに、書類の準備は口座開設の申込をしてから始めてもOKです。
親権者が2人で、未成年者と同一世帯である私の場合は、
- SBI証券に口座がある親権者の本人確認書類2点
- 未成年者の本人確認書類
- 続柄確認書類
が必要でした。
私が用意したのは以下の4つです。
- 自分の運転免許証のコピー
- 自分の健康保険証のコピー
- マイナンバーの記載がある住民票の写し
- 子供の健康保険証のコピー
わたしはマイナンバーカードをまだ持っていなかったので、住民票の写しにマイナンバーの記載が必要でした。
下記にあてはまる方は用意する書類が異なります。
→詳しくはこちら
- 上記の本人確認書類を用意できない場合
- 親権者が一人の場合
- 親権者と未成年者が同一世帯でない場合
- 未成年者後見人が選出されている場合
- 親権者2名と未成年者が同一世帯で、親権者が世帯主でない場合
また、書類には捺印が必要なものもあるので、印鑑(認印可)も準備してください。
SBI証券で子供のジュニアNISA口座を開設
今回私は、「未成年口座・ジュニアNISA口座の同時申込」をしました。
口座開設手順は次の3つです。
- 未成年口座・ジュニアNISAの申込
- 郵送されてきた書類の記入
- 書類・本人確認書類の返送
未成年口座・ジュニアNISAの申込
ジュニアNISAの申込画面に進み、「SBI証券に口座はありますか?」などのいくつかの問いに答えましょう。
するとその人に合った手順で案内してくれるので申込手続きを完了しましょう。
※回答により、送られてくる書類が変わるので、正しく回答しましょう。

メールでも手順の説明があるので、確認しながら進めていけるよ
郵送されてきた書類の記入
申込をすると、約5営業日程度で、必要書類が郵送されてきます。
以下3つの書類を記入しましょう。
- 証券総合サービス申込書兼NISA(ジュニアNISA)申請書
- 未成年口座開設及び取引に関する同意書(申込書)
- お客さまのご登録情報等のご確認

各書類に書き方の例が付いていて、問題なく記入できたよ。
- お子さんがまだ小さくて字が書けない場合は、子の名前の隣に代筆した親権者の名前を括弧書きで忘れずに記入しましょう。
- 捺印が必要な書類もあるので、隅々まで確認しましょう。
もし、記入漏れや記入ミスがあった場合は処理されず返送されるそうなので、隅々まで確認しましょう。
書類・本人確認書類の返送
先ほど記入した3つの必要書類と準備した本人確認書類を添えて、同封の返信用封筒で返送しましょう。
返送後、受理されれば約10日ほどで開設完了のメールと後日書類が届きます。
書類には、SBI証券利用に関する注意点とサイトのログインや手続きに必要なパスワードなどが入っています。
これで口座開設は完了です。
ジュニアNISAを始める上で知っておきたいこと
ジュニアNISAは、大きなお金を扱うものなので、制度や注意点などは最低限知っておきましょう。
特に私が知っておいてよかったなと思う点は以下2点になります。
- ジュニアNISAの概要・管理方法
- 子への貯金や投資にかかる贈与税
ジュニアNISAの概要・管理方法
まず、ジュニアNISAの概要をいくつか列挙します。
- 2023年末で制度は終了
- 2024年以降は、制度終了により、ジュニアNISAの「18歳まで原則として引き出せない」というルールがなくなる。(つまり、18歳になる前にいつでも売却して非課税で引き出せるようになる。)
- 払い出しをする際は、全額払い出しして口座を閉鎖することが条件。
- 2024年以降新規での投資はできないが、2023年までに投資していたものついては、ジュニアNISA口座の名義人が18歳になるまで引き続き保有が可能。
最後にある、「ジュニアNISA口座の名義人が18歳になるまで引き続き保有が可能」という点に注意です。これは、一度購入したら、子供が18歳になるまで何もせずに放置で良いという意味ではありません。
大前提として、ジュニアNISAの非課税期間は「5年間」です。なので、5年経った後、何もしなければ自動的に課税口座に時価で払い出されてしまいます。

きちんと管理していないと、「非課税で運用していたつもりが、いつのまにか課税対象になってる!?」なんてことも?
なので、成人年齢になるまで非課税枠で資産を保有するために、5年間の非課税期間が終了する前に手続きが必要になります。その手続きをロールオーバーと呼びます。
ロールオーバーをすることで「継続管理勘定」という口座に移管して、成人年齢になるまで非課税で保有することができるようになります。
ちなみに、ジュニアNISAからのロールオーバーの際は、新NISAの枠を超えていても全額ロールオーバーが可能です。
ただ、枠を超えてのロールオーバーは、その年の新NISAの枠は全て使い切ったことになります(その年は追加で非課税での投資はできないということ)。

5年経つ前に手続き(ロールオーバー)が必要であることを忘れずに!
子供への投資には贈与税がかかる?
ジュニアNISAは非課税だからやったほうがいいよ!という話はよく聞く話ですが、贈与税がかかる可能性があることも知っておきましょう。
結論から言えば、1月~12月までの1年間の間に子供名義の口座に110万円以上貯金や投資をすると贈与税がかかります。
つまり、ジュニアNISAの運用のみであれば、贈与税はかかりません。
贈与税とは
贈与税は、1人の人が個人から財産をもらったときにかかる税金です。基本的には、1月1日から12月31日までの1年間にもらった財産の合計額から基礎控除額の110万円を差し引いた残りの額に対してかかります。
なので、1年間にもらった財産の合計額が110万円以下なら贈与税はかかりません(この場合、贈与税の申告は不要です。)。
(参考:No.4402 贈与税がかかる場合|国税庁 (nta.go.jp))
つまり、ジュニアNISAのみの運用であれば課税対象にはなりません。
しかし、それ以外に、子供の銀行口座に大量にお金を移したり、別途資産運用したりして、総額が110万円を超えると課税対象になるので注意しましょう。
以下、課税対象にならない場合を引用したので参考にしてください。
2夫婦や親子、兄弟姉妹などの扶養義務者から生活費や教育費に充てるために取得した財産で、通常必要と認められるもの
ここでいう生活費は、その人にとって通常の日常生活に必要な費用をいい、治療費、養育費その他子育てに関する費用などを含みます。また、教育費とは、学費や教材費、文具費などをいいます。
なお、贈与税がかからない財産は、生活費や教育費として必要な都度直接これらに充てるためのものに限られます。
したがって、生活費や教育費の名目で贈与を受けた場合であっても、それを預金したり株式や不動産などの買入資金に充てている場合には贈与税がかかることになります。
No.4405 贈与税がかからない場合|国税庁 (nta.go.jp)
ちなみに、「一人の人が1年間にもらった財産に対してかかる」ので、祖父母などを含めた複数人から贈与を受けて、1年に110万円以上の貯金や投資をした場合も課税対象になります。
まとめ
今回は、私が行ったSBI証券でのジュニアNISA開設方法とジュニアNISA開設にあたって知っておきたい内容についてお話ししました。
SBI証券でジュニアNISAを開設する前には、あらかじめ以下のことが必要になります。
- 親のSBI証券口座の開設
- 子の銀行口座の開設
- 住民票の取得
子の名義の銀行口座は、SBI証券への入金が簡単にできる銀行を選ぶのがおすすめです。

私は楽天銀行を選びました!
口座開設の書類は、子供の代理で親が開設するので、記入漏れ・記入ミス・注意事項などをよく確認しておきましょう。
また、開設にあたって、5年後に手続き(ロールオーバー)が必要なことと、贈与税について最低限知っておきましょう。
他にも投資に関する知識を少しでも多くつけると、今後の資産運用を安心して行うことが出来ますし、子供に資産を引き渡す時にも安心です。
資産運用を正しく理解して、子供のために少しでも資産を増やしていきましょう。
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